レンジアップパッケージ(電子レンジ加熱・調理食品用の包装・容器)は、その機能性の高さから、少なくともここ10年間は確実に成長を続けている。
特に直近数年間ではその伸び率がより高くなってきている。
代表的な伸長要因としては、①食品ロスの低減が図れる、②保存性などの利便性が高い、③簡易・時短調理ができることなどがあげられる。
①②は食品資源保護の観点から評価され、③は「食品を包み保護する」という従来の目的だけでなく、新たに「調理器具」としての要素が加わったことが市場に受け入れられた。
TITLE
レンジアップパッケージの最新動向と成長戦略
~進化する多機能包材で変わる日本市場の動向と欧米市場の評価~
書籍紹介
概要
これらの要因により、レンジアップパッケージは今後もその対象となる食品アイテムが増加していくことが確実視されている。 特に大手流通系を中心とした「PB 食品」では、そのアイテム数が増加推移を続けている。
そこで本レポートでは、日本のレンジアップパッケージの対象となる食品動向と、素材別・機能別・形態別にパッケージ市場の現状と展望を定性的・定量的に明らかにし、さらに最終章に、レンジアップパッケージの採用が本格化していない欧米において、主要な食品機械メーカー、食品メーカー、食品包材コンバーターなどのサプライヤーがレトルトレンジアップを中心としたパッケージをどのようにとらえているかを述べ、現在の市場だけでなく海外における将来展望も伺える内容にした。
また、レンジアップパッケージの位置付けをより明確にするために、レンジアップ以外の食品・飲料用パッケージ、バリアフィルムの定性的、定量的動向もあわせて解説し、食品・飲料用包装・包材にかかわる開発・研究・企画・マーケティング担当の方々にお役に立てる情報になっています。是非ご購読ください。
主な内容
目次
第1章 総論
1. レンジアップパッケージの市場動向と構成素材の需要動向
1.1 電子レンジ自動開封パウチ市場
1.2 透明レトルトパウチ市場
2. レンジアップパッケージに適用される機能性包装材料の動向
2.1 酸素、水蒸気、光バリアーパッケージの動向
2.1.1 酸素バリアーの例
2.1.2 防湿包装の例
2.1.3 光遮断包装の例
2.2 レトルト食品包装の動向
2.2.1 レトルト惣菜・煮豆類
2.3 冷凍食品包装の動向
2.3.1 冷凍野菜
2.3.2 冷凍水産物
2.3.3 調理冷凍食品
3. プライベートブランド(PB)食品の市場動向
3.1 主要流通系PB食品
3.1.1 セブン&アイ
3.1.2 イオン
第2章 レンジアップパッケージの機能別・素材別市場動向
1. 電子レンジ加熱対応パッケージの市場動向
1.1 電子レンジ自動開封パウチの市場動向
1.1.1 電子レンジ自動開封パウチの用途別市場規模推移
1.1.2 電子レンジ自動開封パウチの開封メカニズムと対応コンバーター
1.1.3 電子レンジ自動開封コンバーター別市場動向
2. 日本の透明レトルトパウチ市場(レンジアップ対応レトルトパウチ市場)
2.1 日本における透明レトルトパウチ市場規模
2.1.1 日本における透明レトルトパウチ用レトルトフィルム市場
2.1.2 透明レトルトパウチ向けレトルトフィルム・サプライヤーの販売量とシェア
2.1.3 日本における透明レトルトパウチ用レトルトフィルム市場展望
2.1.4 透明レトルトパウチ向けレトルトフィルム・サプライヤーの販売量とシェア予測
2.1.5 日本における透明レトルトパウチの需要量推移
2.1.6 日本における透明レトルトフィルム・サプライヤーのパウチ換算販売量とシェア
2.1.7 日本における透明レトルトパウチの需要量予測
2.1.8 日本におけるレトルトフィルム・サプライヤーの透明パウチ換算量とシェア予測
3. レンジアップパッケージ対応バリアー包装材料
3.1 CPP系バリアーフィルム
3.1.1 CPPアルミ蒸着フィルム
3.2 PET系バリアーフィルム
3.2.1 PET透明蒸着フィルム
3.2.2 ハイブリッドバリアーコートPETフィルム
3.2.3 PETアルミ蒸着フィルム
3.3 ナイロン系バリアーフィルム
3.3.1 PVDCコートONYフィルム
3.3.2 多層バリアーONYフィルム
3.3.3 ハイブリッドバリアーコートONYフィルム
3.3.4 ONY透明蒸着フィルム
3.3.5 ONYアルミ蒸着フィルム
4. 食品包装用シート市場
4.1 スチレン系シート
4.1.1 PSPシート
4.1.2 HIPSシート
4.1.3 OPSシート
4.1.4 耐熱PS発泡シート
4.2 PP系シート
4.2.1 透明PPシート
4.2.2 PPフィラーシート
4.2.3 耐熱PP発泡シート
4.2.4 EVOH系PP多層バリアーシート
4.3 PET系シート
4.3.1 A-PETシート
4.4 紙器
4.4.1 液体紙容器
4.4.2 飲料用紙カップ
第3章 レンジアップ関連食品の用途別市場動向と包装材料使用の実態
※各品目ごとに、①業務用、②業務用別に下記項目を掲載
〇出荷統計
〇包装形態
〇包装形態別出荷量
〇パッケージ容量別出荷量
〇主要なパッケージ形態
〇パッケージ形態別個数構成比
1. 常温保存食品包装材料使用実態(業務用、家庭用)
1.1 レトルトカレー
1.2 レトルトパスタソース
1.3 レトルト食肉調理品
1.4 レトルト食肉野菜混合煮
2. チルド保存食品包装材料使用実態(業務用、家庭用)
2.1 生うどん
3. 冷凍保存食品包装材料使用実態(業務用、家庭用)
3.1 ハンバーグ
3.2 中華惣菜
3.3 グラタン
3.4 パスタ
3.5 ミートボール
3.6 水産フライ
第4章 欧米における食品業界の動向とレンジアップパッケージの可能性
1. Allpax
2. AMPAC
3. Bemis
4. Bumble Bee
5. Cambell
6. Conagra
7. Heinz
書籍データ
- 発行元:S&T 出版(株)
- 発行年月日:2019/09/19
- サイズ:A4 版
- ページ数:146 頁
- 価格:PDF 付書籍(書籍+CD-R):93,500円(税込) お申込み、お問合せでご記入いただいた個人情報は、お申込確認などの事務処理、弊社および東洋紡グループ会社からのご案内のみに利用いたします。 ただし、他社出版物で、弊社が取次販売する為に版元からの要請があった場合は、会社名情報のみ開示することがあります。